【豊橋市立松葉小学校】SNSを取り上げた情報モラル
- 公開日
- 2020/01/09
- 更新日
- 2020/01/09
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校の6年生では、道徳科の学習を通して、情報モラルについて考えました。近年、急速に広がりを見せるSNS。授業の導入として無料通信アプリなどのSNSを利用しているか聞いたところ、37人中15人が日常で利用していると手を挙げました。
資料「会話のゆくえ」では、SNSのグループ内での会話を教材とし、このやり取りの何がいけなかったのかを考えました。子供たちは、「SNSでは、友達の顔を見て直接話すことができないから、重要な話をするときには、直接会って話さなければいけない」「表情も見えず、言葉だけだから勘違いすることもあるから、慎重に言葉を選ばなくてはいけなかった」などの意見が出されました。直接ではなく、SNSを通してのやり取りでは、本心が伝わりにくいということを、問題にすることができました。
次に、このやり取りを踏まえた上で、インターネットやSNSで気をつけなければいけないことを、グループで考えました。子供たちからは、「本人が見ていないからといって、悪口を書いてはいけない」「その言葉を載せて、本当にその人が傷つかないか考えることをしないといけない」などの意見がありました。子供たちは、グループで意見を交流することで、より積極的に情報モラルについて学ぶことができました。
昨今、SNSを発端とした、いじめなどの問題が少なくありません。「子供たちを、どのようにSNSから守るか」では、補いきれないほど、子供たちの周りには、SNSが満ちあふれています。今後、私たちが重きをおいて伝えていかなくてはならないことは、「守る方法」ではなく「うまく付き合っていく方法」であると考えます。今回のケースでは、「SNSは顔が見えないからこそ、言葉選びを慎重にする必要がある」「相手の考えていることを思いやってやりとりをする」ということについて考えることができました。
今後は、今回のケースだけでなく、知らない人と直接会うことの危険さや、個人情報の取扱いなど、SNSでは、どんな問題が起こり得るのか、どのようなことに気をつけなくてはならないのかを大切にし、情報モラルを学ぶ機会を増やしていきます。