【北名古屋市立師勝中学校】「命」と向き合うということ
- 公開日
- 2020/01/31
- 更新日
- 2020/01/31
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
教材「家族の思いと意思表示カード」を使って道徳科の授業実践を行いました。交通事故に遭った姉が、脳死と判定をされた。姉は、「臓器提供意思表示カード」を所持していた。姉の意思を尊重し、臓器提供に賛成の立場の父と、姉の体をこれ以上傷つけたくないと反対の立場の母。その間で自らの考えを求められ、苦悩する妹。「命を大切にするとは、どのようなことか」というねらいをもとに授業を行いました。
授業では、自分の大切な人が、脳死判定をされた場合に、どのような判断をするのか考えさせました。大切な人の意思を尊重し臓器移植に賛成するのか、それとも臓器移植に反対するのか。「反応器」を使用し、臓器移植に賛成であれば青色、臓器移植に反対であればオレンジ色を提示し、話し合わせました。賛成の立場は8割おり、「他の人の命を救うことができるかもしれない」「本人の意思を尊重した方がよい」などの意見が出ました。反対の立場は2割おり、「相手の命を奪うことになる」「もしかしたら意識が回復するかもしれない」などの意見が挙がりました。実際にその場面に立たされた場合どうするか、カードを所持していなければ家族としてどう判断するか、その後に深まった話合いで、立場を決めかねる生徒も見られました。
話合いを通して、「命を大切にするとは、どのようなことか」について自分の考えをまとめました。生徒のまとめには、「生を授かったことに感謝し、全てを大切にすること」「生きたくても生きられなかった人の分まで懸命に生きること」などの意見が挙がりました。今回の教材を通して、「命」について様々な考え方に触れることができました。