【尾張旭市立瑞鳳小学校】5年「絵地図の思い出」の授業実践
- 公開日
- 2020/01/31
- 更新日
- 2020/01/31
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
小学校低学年では、男女の違いをほとんど感じていない児童も、高学年になると精神的・身体的な成長に伴い、お互いを異性として意識するようになっていきます。そのため、異性が理解し合うことの難しさを踏まえた上で、お互いのよさを認め合い、男女分け隔てなく協力して学び合うことができる関係を育てていこうと授業実践を行いました。
この教材には、自分たちの仕事がうまく進まずに困ってしまう2人の女子が登場します。そこでは、あまり仲のよくない男子に、突然、頼みごとをすることをためらう「わたし」と、その人の得意分野を認め、男子に協力を求めようとする友達との間の考え方や想いの違いが描かれています。結果、友達の積極的な行動に応えて男子が協力してくれたことで、学級全員が一つにまとまることができ、みんなで助け合おうという雰囲気になるという話です。
授業実践では、最初に、学級における男子と女子の仲について、これまでの状況を振り返りました。すると、ふだんは男女間で仲よく話ができているものの、野外活動で班決めをしたときには時間がかかったこと、学級活動の種目を決めるときに、もめたことなどが挙げられました。そこで、教材文の内容を確認した後、男女に関わりなく協力し合うために自分ができることについて考えました。
児童からは、「男女一緒に遊ぶ機会を作る」「意識して恥ずかしがらないようにする」「ふだんから仲よくする」といった意見が出されました。児童たちは、よりよい学校生活を送るために、男女が活発に交流したり、ふだんから助け合ったりすることが大切だと気付くことができました。