【岡崎市立六ツ美中部小学校】本当に大切なものって何だろう?
- 公開日
- 2020/03/11
- 更新日
- 2020/03/11
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「大切なものは何ですか」の教材を用いて、命を大切にすることについて話し合った。この教材は、暗い土のトンネルから出たセミが、脱皮をしながら、他の虫たちに「いちばん大切なものは何ですか」と尋ねる場面から始まる。虫たちが「勉強」や「お金」など各々大切にしているものをセミに伝える中で、アゲハチョウは「もっと大切なものがあるよ」と友達だったモンシロチョウがクモの巣にふれ、森の池に落ちて動かなくなった話をする。それから、辺りが暗くなっても、セミは考え込んでいるという描写で話が終わります。
子供たちは、自分の好きなものを伝え合う中で、物語と比較しながら、アゲハチョウの伝えたいことについて議論していきます。今までの学習で「命」は大切なものだと理解している子供たちは、「初めに考えていた大切なものは、一番大切ではないのか」という思いをもちます。話合う中で、「自分がやりたいことや楽しいと思うこと、また、生きるために必要なものを大切にすることは、命を大切にすることに等価値である」という結論に至り、アゲハチョウも他の虫たちも自分を大切にしており、命を大切にしていると話した児童もいました。また、友達の意見に対して否定的意見は出ず、友達の考えも自分の考えも「命」を大切にしていることから、互いの意見を認め合う姿もありました。
この授業の中で、子供たちは互いを認め合いながら、自他ともに「命の尊さ」について深めることができました。多様な価値を認める時代だからこそ、互いの共通点や納得できる点を見つけることで価値を共有し、共に生きようとする心を育んでほしいと思います。