モラルBOX日記

【西尾市立平坂小学校】1年生「くりのみ」の実践

公開日
2020/03/03
更新日
2020/03/03

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 1年生の道徳科の授業では、「くりのみ」の教材文で、「親切、思いやり」について考えました。
 まず、「なぜきつねは、『何にも見つかりませんでした』と言ったのか」と発問し、きつねの自己中心的な気持ちを考えました。「見つかりたくない」「食べられちゃう」というきつねの気持ちに共感することができました。次に、「くりをあげたとき、うさぎはどんなことを考えたのだろう」と発問をしました。相手のことを考えて行動する大切さを知るために、うさぎの行動について話し合いました。ここでは、役割演技を取り入れ、うさぎの気持ちに共感できるようにしました。「わたしだけ食べたら、きつねがかわいそう」「きつねさんのものがないからあげよう」という、きつねのことを思いやるうさぎの気持ちを考えることができました。
 また、「本当は、あげるのはいやだけれど、あげよう」という、心の中の葛藤も出すことができました。
 最後に、「きつねは涙を流しながら、どんなことを考えたのだろう」と価値に迫る発問をし、きつねが涙を流したわけについてじっくりと考えました。「うそをついていたのに、もらってよいのかな」「うさぎさんはやさしいな、ありがとう」という意見が出て、涙にはさまざまな思いがあることに気づき、価値に迫ることができました。
 役割演技を取り入れたり、価値に迫っていく発問をしたりしていくこと、そして、児童の考えに切り返しや問い返しをしていくことで、価値に迫っていくことができました。今後も、様々な方法で授業に取り組んでいきたいと思います。

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