【半田市立乙川中学校】授業実践「譲る気持ちはあるのに」
- 公開日
- 2020/03/10
- 更新日
- 2020/03/10
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
教材「譲る気持ちはあるのに」を使って授業を行った。内容は、電車での出来事を例に扱っている。教科書教材の一部と実際に世の中に起きている事象を補助教材として取り上げた。教科書教材では、マタニティマークを付けている妊婦さんに対して、席を譲ることができない主人公の葛藤を描いたものとなっている。補助教材では、「ヘルプマーク」を例に扱った。ヘルプマーク、世間では、認知度がかなり低いのが現状である。これまでマタニティマークや高齢者という視点でしか考えていなかった生徒に、ヘルプマークという新しい視点を学ばせ、再思考をすることで、周りで困っている人に気付く新たな視点を学ばせたいと思い、授業を行った。
導入では、生徒が主人公の気持ちを理解して、本時の授業が展開できるように、主人公が、「なぜ席を譲れないのか?」「自分ならできそうか?」を考えさせた。
展開では、「ヘルプマーク」という新たな視点を生徒に提示し、多面的に考えさせた。「ヘルプマーク」利用者が、どのような思いを抱いて生活をしているかを紹介した。この情報を提示することで、生徒の頭は活性化され、多面的・多角的に物事を考え始めることができた。
まとめでは、「ヘルプマーク」などのマークが増える一方で、マークがないと困っている人に気付けない社会の現状があるということを伝えた。最後に、困っている人に気付くために、大切になことについて考え、共有した。