【碧南市立西端中学校】テーマ発問・グループディスカッションで考え・議論する道徳へ
- 公開日
- 2020/03/12
- 更新日
- 2020/03/12
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、道徳の教科化に伴い、「テーマ発問」に焦点を当て、生徒たち自身の考えを問う取組に力を入れている。今までは、登場人物の心情や判断、行為の理由を問う「場面発問」が中心であったが、資料の主題やテーマそのものに関わり、それを掘り下げたり、追及したりする発問になるように考えている。
本授業では、道徳科の教科書「桃太郎の鬼退治」の資料を扱い、主発問の部分で、生徒たちの発言を拾いながら発問をした。「お互いのことを理解するとはどういうことですか」という発問に対して、真剣に考える姿が見られた。生徒たちは、発言に消極的な場面が見られたが、主発問では、ワークシートに各々の考えをしっかりと書いていた。グループディスカッションになると積極的に意見交換をし、友達の多様な意見に触れ、考えを深めていた。最後の全体の場では、「自分のことばかりでなく、相手の話も聞くこと」「自分の行動や発言で相手がどう思うかを考える」などの発言が出てきた。もう一歩踏み込んだ意見にするために「切り返しの発問」で生徒の意見をさらに深めていけると、より主題となる内容や価値に迫れたと思われる。
今後も、ねらいに迫る発問を考えたり、様々な意見に触れたりすることのできる手法を考えていきたい。