モラルBOX日記

【江南市立古知野西小】ささやかな思いやり

公開日
2012/06/20
更新日
2012/06/20

ちょっといい話

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 朝の通勤時の出来事です。私の通勤ルートには、毎朝、混雑する交差点があります。渋滞の原因は、道幅が狭く、右折車専用信号や車線がない交差点での右折車によるものです。直進したい車は進むことができず、自然渋滞を引き起こしているのです。朝は、皆、急いでいます。右折車があるたびに進路を阻まれ、どうしても苛々してしまいます。だから、交差点を通過するときに、対向車線の右折車を確認しながらも、流れにのって直進していました。
 その日の朝も、いつものようにこの交差点を通過するとき、アクセルを踏み込もうとしていました。ところが、前の車が停車したのです。数台の対向車が右折していきました。対向車の運転手は軽く会釈をして、感謝の意を伝えています。初めは、「早く行きたいのに、なぜ止まるのだ」と不愉快になりましたが、すぐにそのように思った自分が恥ずかしくなりました。どの人も、朝は忙しくなってしまうもの。それは、右折する車に乗っている人も同じことで、お互いに譲り合うことが大切です。
 私は、自分のことばかりを考えて、自分を優先して、困っている人がいることを知りながらも、譲る行動ができなかったのです。私の前に停まっていた車の運転手は、自然に思い遣りを行動に移すことができる人でした。
日常の中で、悩んでいたり、困っていたりしているのが分かりつつも、自分の都合で、手を差し伸べられない場面が多々あります。わずかな時間を惜しみ、相手のことを考えなかった自分自身が恥ずかしく思いました。私も、自然と思いやりの心を行動に移せる人になりたい。そんなことを強く感じた出来事でした。