モラルBOX日記

【犬山市立犬山南小】 ちくちくことば ふわふわことば

公開日
2012/09/11
更新日
2012/09/11

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 小学校1・2年生の低学年の子どもたちは,思ったことをそのまま口に出してしまいがちである。きつい言葉を言われた時の気持ちを考えたり,相手のことを考えて行動したりするということがまだ十分できない。しかし、そんなに強く相手を攻撃しようと思っているわけでもなく軽い気持ちで「いやだ。」「下手だね。」「ばか。」などの言葉を使っていることが多い。謝れば、「うんいいよ。」と根に持つこともなく関係の修復をはかることができるのも低学年ならではであるが,中には何気ない友達の言葉に傷ついたり,悲しい思いをしていることもありがちである。
今回は友達に言われていやな気持ちになった言葉を想起し,それらの言葉を「ちくちく言葉」ということを知らせた。その後,言われて嬉しくなったり,がんばろうという気持ちになる言葉を想起させてそれらの言葉を「ふわふわ言葉」と呼ぶことを知らせた。さらにみんなで学級でこれから使いたい言葉を10個選んで「1年1組ふわふわことばベスト10」と決めた。それからグループでスキルゲームを行い,カードに書いてある言葉に対してふわふわ言葉を使って答える練習をした。この活動を通して,ふわふわ言葉を使うと友達と仲良く生活することができたり,頑張ろうという気持ちになれたりすることにほとんどの児童が気づくことができた。
 言葉の持つ力を知り,言葉を有効に選択し,使うことで人間関係をうまく取り持つことができるものである。「ふわふわことばとちくちくことば」の授業は低学年の時にやればそれでOKではなく,中・高学年また中学校においても手法を変えて行うことで、温かい言葉を進んで使う肯定的な人間関係を育てるのにとても有効である。

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