【豊橋市立高豊中】うれしい電話
- 公開日
- 2012/11/05
- 更新日
- 2012/11/05
ちょっといい話
校区に住む27歳の方から電話をいただきました。自動車の鍵をなくし困っていたところ,伊古部駐在から連絡が。届けてくれた人がいたので,無事に手元に戻りました,とのことでした。
よく聞いてみると,鍵を駐在所に届けたのは,高豊中学校の生徒でした。さらに,この電話をくれた方も,高豊中学校の12年前の卒業生だったのです。
落ちている物を,きっと困っているだろうなと拾い,持ち主に届くようにと,駐在所に届ける。当たり前のことかもしれないけれど,同じ学校がつなぐ,縁のようなものを感じ,温かな気持ちになりました。そして,当たり前のことを,当たり前にできることの大切さを,改めて実感した出来事でした。
誰に言われなくとも,日常にあふれる様々な場面で,思いやりの気持ちを自然に行動に移すことができる人間に育ってほしいと願います。
同じ週に,もう一本の電話が入りました。「新人戦の日に,渥美線に乗っていたら・・・」と始まった時には,(生徒が騒いでいたのかな,お叱りの電話か・・・)と,正直緊張しました。ところが,それはうれしい電話でした。
南栄駅から乗車し,大清水で降りたことから,おそらく高豊中学校の生徒だろうと思います。他校の生徒も大勢おり,車内は大騒ぎ。その方も含め,一般のお客さんはきっと苦々しくその様子を見ていたことが目に浮かびます。するとその時,高豊中学校の生徒が,騒いでいた仲間(もしくは後輩)に向かって,「おまえら静かにしろ!」と一喝。その後はみんなマナーよく,静かに乗っていたそうです。大変素晴らしい光景だった,とのことでした。
公共のマナーを守ろう,と指導しているものの,親や教師の目の届かないところでは,生徒も気が緩むもの。しかし,様子を見て,生徒同士で注意できる関係。それが,お互いを高め合う仲間の姿だと思います。本校が掲げる『黒潮魂』の中の「信頼する仲間」の一端を知ることができ,大変有難い電話でした。