【春日井市立石尾台小】上級生の思いやり
- 公開日
- 2012/11/29
- 更新日
- 2012/11/29
ちょっといい話
ある日の掃除の時間、教室前の廊下の掃除当番である1年生のAさんとBさんが、「ほうきを使って掃除をするのは誰か」をめぐって言い合いを始めました。どちらも引かずに自分のことを押し通そうとしたので、語気を荒げ、涙を流しながらのけんかに発展していきました。ちょうど教室掃除のお手伝いに来た6年生のCさんがAさんとBさんの間に入りました。まず、二人の言い合いを止めると、そこにひざまずきました。そして、「ねぇ、何があったの」と優しく語りかけました。
「ほうきを使うのをね、・・・・・・・」
二人は、けんかになった原因を話し始めました。
「それならこうしないといけないよね」
Cさんが話してくれた解決策を、二人の1年生は、静かに頷いて聞いていました。そして、Cさんに促されるとそれぞれに掃除を始めました。その後はけんかをすることなく、掃除に取り組むことができました。
掃除が終わり、Cさんは教室を覗いてました。担任が「どうかしたの」と問いかけると、「けんかが後を引いていないか心配だから様子を見にきました」と答えました。そんなCさんを見つけた二人の1年生は、「あっ、お姉さんだ」と言って駆け寄ってきました。近くまで来ると、二人とも「さっきはありがとうございました」としっかりお礼を言うことができました。その一言を言い終わると二人は教室の中に友達と遊びにもどっていきました。
それをCさんは優しく見守っていました。
6年生の優しい気持ちが、1年生に伝わり、こうした上級生の「思いやり」がいつまでも学校の伝統として受け継がれることを願ってやみません。