【あま市立甚目寺中】人権集会 講演「真のバリアフリーとは」
- 公開日
- 2012/12/10
- 更新日
- 2012/12/10
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
甚目寺中学校人権集会(12月5日) 鈴木徹選手 講演「真のバリアフリーとは」
パラリンピックの陸上選手、鈴木徹選手をお招きし、私たちのためにお話をしていただきました。常に高い目標を掲げて自分とのたたかいに挑み続ける鈴木選手のメッセージは、熱く私たちに伝わってきました。話の一部になりますが、まとめて紹介します。
中・高でハンドボールを、国体では第3位に!将来有望の選手だった。でも、大学入学を控えた頃交通事故で右足を失うことに「命を残すか、足を残すか…」「障がい者」になってみると、見られる、指を差される、こそこそ話される。ひきこもり、人目につかないようにと考える。そんな時期がありました。僕は「ない」ことをさらけ出して生きていかなければならないのだ。なぜなら、僕にはやりたいことがあるから。
そう、最後は自分が強くなるしかない。みなさんも、実は同じでしょう。僕もあなたも同じ「ひとりの人間」。足が「ある」「ない」の違い。耳が「聞こえる」「聞こえない」の違い。そして誰もが必ず「いやなこと、深いキズ」をもっているもの。あなたのキズは何ですか。ぜひ、その弱いところを直さないでほしい。直そうとせずに、どうしたら自分らしく頑張れるかを考えて、やりたいことに向き合うこと。工夫すること。それがあったおかげで、自分は強くなれたと言えるように。
誰かのどうしようもない弱点を突いて「チビ」とか「バカ」とか…そんな言葉には全く意味がないですね。誰もそれを望んでそうなったわけではないのだから、どうなるわけでもないのです。また、不自由な人のためにスロープやエレベーターを作ることが本当のバリアフリーではありません。実は、相手を思いやり、その人が必要としていることに手を差し伸べることなのです。つまり真のバリアフリーとは、「心のバリアフリー」であるといえるのです。