モラルBOX日記

【瀬戸市立品野台小】行事も清掃も力を合わせて

公開日
2012/12/13
更新日
2012/12/13

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 全校児童83名の品野台小学校では、1年生から6年生を16の縦割り班に分け、児童会行事や清掃を行っています。「楽しいことも、がんばることも縦割り班で力を合わせよう」という取組です。
 4月の「1年生を迎える会」に始まり、3月の「6年生を送る会」まで縦割り班を中心に活動します。特に、年2回の児童会行事では、児童会運営委員主催の「ゲーム祭り」が人気です。1年生は、リーダーの児童と手をつないで校内を回っていきます。チームで協力してクリアしていくという工夫された手作りゲームに、各班が盛り上がっています。
 9月の運動会でももちろん、縦割り班対抗競技があり、応援席も学年ごとでなく赤白の縦割り班ごとに座って応援します。「次の徒競争、がんばってね。」「1,2,3年のダンスかわいかったよ。」など学年関係なく話す姿が見られます。1年生に「今お茶飲んでいいよ。」とリーダーが声をかけたり、高学年の組体操では、下学年の児童が「あそこに○○くんがいるよ。」と同じ班の子のがんばりを見つめています。この運動会の前後や卒業式間近には、ランチスペースで「縦割り給食」も行われます。
 一方、児童数減少により、掃除が手薄になりがちですが、縦割り班で担当することで、掃除の仕方を次年度につなげていくことができます。そのために、月1回清掃指導日を設け、新しい清掃場所の仕方を担当教師に聞きます。人数や道具、やり方を示した「清掃マニュアル」を数年前に作成し、どの教師、児童が担当してもしっかり掃除ができるようにしています。少ない人数で広い範囲を時間内に行うのはたいへんですが、気心知れた仲間と力を合わせて行い、「きれいになったね。」とほめられるとどの子もすっきりした顔になります。掃除の反省の後、昼休みに「一緒にサッカーしよう。」と誘い合う声も聞かれます。
 縦割り班活動に限らず、異学年交流は生活・総合的な学習でも行われています。また本校の休み時間の校庭を見ると、1年生から6年生、そして男女の区別なく入り混じって遊んでいます。
 このように、本校では縦割り班活動や清掃、遊びを通して、協力することの大切さを知り、そのために「相手を思いやり、相手のよいところを見習う」ということを、学級の中だけでなく学校全体で育てていくことが必要だと考えています。