モラルBOX日記

【東郷町立春木中】 きみたちは何のために生きているのか?

公開日
2013/01/17
更新日
2013/01/17

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 10月29日(月)講師に写真家・ノンフィクション作家の桃井和馬さんを迎え、開校三十周年記念教育講演会が行われました。
 写真のおもしろさは、自分の頭を働かせて物語を想像することにあると、冒頭で話された桃井さんは、様々な写真を1枚1枚提示しながら、写真にまつわるエピソードを話し始めました。
 南米の大農場に見られる現代の奴隷という写真は、電子機器や文明に縛られる私たちの生活に警鐘を鳴らしました。アフガニスタンやコンゴの子供たちの写真は、教育の大切さを説き、本当に正しいのか、自分の意志で選択しているのかなど、一人一人がきちんと物事を考えることの必要性を訴えました。
 中でも、アフリカやアジアに生きる動物の写真での「自然は助け合って生きています。一方的に助けられてきた種はすべて絶滅してきました。私たち人間はどうでしょうか?」という問いかけと、熱田の杜の写真での「古くからある森は、すべての樹、すべての葉が、太陽の当たる位置にあるのです。だから、一枚一枚、すべての葉に意味がある。人も、学校も、社会も同じではないでしょうか。」という言葉には、心動かされ、考えさせられました。
 世界140か国を駆け巡り、「紛争」や「地球環境」などを撮り続ける桃井和馬さん。その写真、言葉に込められた思いを、生徒一人一人が受け止め、命・人・地球について考える機会となりました。