【東海市立明倫小】ちょっとしたボランティア
- 公開日
- 2013/03/14
- 更新日
- 2013/03/14
ちょっといい話
毎年5月30日は「ゴミゼロの日」として、その週の日曜日に地域の方や子ども達、教職員が校区のゴミ拾いをします。朝の8時頃に学校に集合して、それから道や川を皆真剣になってじっと見つめ、まるで宝探しのように、ゴミを探します。1時間足らずの活動ですが、終わる頃には皆の額に汗が浮かびます。そして、子ども達は「朝早く集合するのは大変だけど、とても楽しかった。」と言います。
そのような活動をしているうちに、ある子が「街がきれいになって、とても気持ちが良い。それに、ゴミ拾いは楽しい。」と作文に書いてきました。それから、その子は学校が終わった後、自分でビニール袋と軍手をもって、校区内や学校のゴミを拾って歩くようになりました。一人だけでなく、友達を誘って、一緒に活動し始めたのです。
「どうして、街中のゴミを拾おうと思ったの。」と、ある時聞いてみました。すると、その子たちは「毎日遊ぶよりも、ゴミを拾っている方が、気持ちが良いの。」と答えました。たばこの吸い殻や空き缶、スナック菓子の袋を集めているその子達が、とても輝いて見えました。
それから、一年が経ちました。その子は、今でも街中のゴミを集めています。何の表彰もなく、誰に言われたわけでもないけれど、楽しそうにゴミ拾いをしている姿は、相変わらず輝いています。そんな「ちょっとしたボランティア」が、学校中に広がれば良いなと思います。