【新城市立東陽小】携帯電話とインターネットのモラルについて考えよう
- 公開日
- 2013/05/21
- 更新日
- 2013/05/21
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本年度、本校では増えている携帯電話やインターネットのトラブルに備え、5月15日(水)に、3年生を対象に情報モラル教育を行った。本校の3年生には、本人が携帯電話を持っている児童はいないが、親の携帯電話を借りてアプリを使ったり、家のパソコンでインターネットを利用したりしている児童がたくさんいる。そして、実際にトラブルに合った例が少なくないことも分かった。
【児童が実際に経験したトラブルの例】
・親のスマートフォンで遊んでいたら、急に「買いますか」という文字が出てきてびっくりした。どうしてよいか分からなかったので、親にそのことを伝えた。(A子)
・パソコンでインターネットをしていたら、急に画面が真っ白になり、その後、よくわからない言葉が出てきた。親に言ったところ「何をしたのか」とおこられた。(B子)
・スマートフォンで、あんしょうばんごうを入れる画面になり、何回かまちがった数字を入れたら、うまく使えなくなってしまった。(C男)
3年生を対象にした「情報モラル学習(携帯電話とインターネットのモラルについて考えよう)」は、本校の情報教育担当教諭が行った。教材には、NTTドコモから学校に配布された「ケータイ安全教室(第3版)映像教材」を使用した。DVD映像を活用しながら、情報を発信・受信する際のルールやマナーを知るとともに、インターネット上に個人情報を流すことの危険性や、なりすましなど悪意のある相手への注意などについて学習した。
児童は、教師の話を聞いたり、DVDを見たりするなかで、携帯電話やインターネットの便利さの裏側には、他人に迷惑をかけたり、法に触れたりする危険があることに気づくことができた。また、DVDにあるクイズ(知らない子からのメールで「小学生の女の子です。一度会ってください」と書いてあったら会って良いか〔なりすまし〕等)に答える中で、今後どのように携帯電話やインターネットとつき合っていくかについて、考えることができた。以下は、児童の感想である。
【児童の感想】
・へんなサイトを見ると、高いお金をはらうことになったり、パソコンにウイルスが入ったりすることがわかった。けっこうこわいと思った。(D男)
・子どもだけで、けいたい電話のアプリを使ったり、パソコンでインターネットをしたりするとあぶないので、やるときは親についていてもらおうと思います。(E子)
・「なりすまし」というのがあり、知らない人とメールをしたり、会うやくそくをしたりするのは危ないと思った。(F男)
・へんな文字や画面が出てきたら、どこもおさずに、親にすぐ言うのがよいと思いました。(G子)
実際、この授業を行う前には、「3年生には、まだ情報モラル学習は早いのでは」という疑問もあった。しかし、家庭ですでに携帯電話やインターネットが当たり前のように使われている現在では、決してそうではないことがよく分かった。この授業を受けた児童たちも、「自分たちにも大切な学習である」という気持ちが強く、児童の感想からも危機意識の高さがうかがえた。
情報モラル学習は、これで終わりというわけではない。今後も機会を捉えて、携帯電話やインターネットの安全で適切な利用について、指導を続けていきたい。