【刈谷市立日高小】「個人情報を守る」小2
- 公開日
- 2013/06/11
- 更新日
- 2013/06/11
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
2年生にもなると、家庭で電話に出ることも多い。また、携帯電話の所持を聞いてみたところ、半分程度の児童が所持していることが分かった。そこで、今回は、個人情報とは何かを理解し、自他の個人情報を守るためにどのようにすればよいかを判断できるようにすることを目標に、情報モラルに関する授業を行った。
「ある子どもが、家で留守番をしていて、警察を名乗る人物からの電話で、個人情報である友達の名前と電話番号を教えてしまった事例」をもとに授業を進めた。警察を名乗る人物に名前と電話番号を教えた後、学校から、友達の家にあやしい電話がかかっているとの連絡があった。主人公は、自分のせいかと不安になる。そこで、友達の名前と電話番号を教えた主人公はどうすればよかったかを考えさせ、話し合いを進めた。
まず、「個人情報とはなんだろうか」と、児童に聞いてみた。ほとんどの児童は、個人情報という言葉自体を知らなかった。やがて、ある児童が、「家の人に、勝手に電話番号を教えないでね」と言われているという発言をした。この発言をきっかけに、「名前」「メールアドレス」「学年・組」などが出された。次に、「個人情報を教えるとどうなるかな」を考えさせ、発表させた。「いけない人にだまされるかも」「おどされるかも」「電話がどんどんかかってくる」「メールがたくさんくる」といった意見が出された。
授業の最後に、知らない人に聞かれても絶対に教えないことと、大人の人に相談することを伝え、授業のまとめとした。
授業後、児童から、「個人情報という言葉を初めて知りました。名前や電話番号を言ってはだめということが分かりました」「個人情報を教えるとどんなことになるかが分かりました」「もし、知らない人から電話があったら、お母さんにかわってもらいます」といった感想が出された。
保護者からは「家に帰って、子どもが今日、学校で勉強したことを一生懸命に教えてくれました」「うちの子はすぐに電話に出たがる子なのでとてもよい勉強をしたと思います」といった感想があった。保護者にも個人情報について、機会をとらえて知らせていきたいと思います。