【豊田市立上郷中】互いを支え合う集団を育成する道徳の授業
- 公開日
- 2013/07/18
- 更新日
- 2013/07/18
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、5月に体育祭、11月に合唱コンクールを行う。生徒は、自分たちの目標を達成するために一生懸命練習に取り組む。そんな中でうまくいかなかったり、失敗したりすることがある。こうした時に大切なのは、仲間の存在である。思いやりの心をもって互いに支え合うことで、「これからも頑張ろう」という向上心をもち、再び目標に立ち向かうことができる。
今回、道徳の授業で「2010サッカーW杯日本対パラグアイ戦」の自作DVDを使用した。日本は過去最高のベスト16まで駒を進めることができたが、ベスト8をめざしたパラグアイとのPK戦で、ある選手がPKをはずしてしまった。本人の心情や仲間の言動、そしてサポーターやマスコミの反応から、互いに支え合うことの大切さに気付いてほしいという願いをもって授業展開を考えた。
DVDの前半を観たあとの周りの人の心情を想像する場面では、「おまえだけのせいじゃない」「ベストを尽くしたから気にするな」という意見がある一方で、「おまえのせいで負けた」「引退しろ」という意見もあり、生徒たちは素直に自分の意見を発表することができた。その後、DVD後半の本人へのチームメイトの言動などから、仲間が失敗したときにどうしたらよいのか、どうしたら次につながるのかということを自分たちのことにおきかえて考える生徒もいた。
協議会では、「生徒の心情に迫るにはどのように資料を提示したらよいか」「資料を離れて自分や学級のことに目を向けさせるにはどのタイミングがよいか」「生徒の本音を引き出すためには教師はどのような切り返しをしたらよいか」などの活発な意見交換を行った。