【新城市立鳳来中部小】道徳の授業に取り組んで
- 公開日
- 2013/08/22
- 更新日
- 2013/08/22
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
今から四百数十年前に行われ、その後の日本の歴史を大きく左右したという「長篠の戦い」。その「長篠城」を学区にもつ本校は、誇るべき地域の歴史を多くの人々に伝えようと、さまざまな活動を展開しています。と同時に、自分たちの心を見つめ磨くことをめざして、道徳の授業の充実にも力を入れています。
6月の中旬、5年生の研究授業がありました。主題名は「協力=強力」。明るい心に掲載されている資料「歩道にとめられた自転車」をもとに、子どもたちに「社会的役割の自覚と責任」について考えさせようとのねらいで行われました。明るく活発な児童の多い5年生ですが、自分本位な言動からトラブルになったり、やるべきことに集中して取り組めない面も見られました。そこで、宿泊体験を前にしたこの時期にこの授業を設定したのです。
授業は、三つの工夫を取り入れて構成されました。
1 子どもの実態に合わせ、他教科や行事などと関連を持たせながら、1か月を1単位としたカリキュラムを作成する。
2 教師が積極的に机間巡視を行い、励ましやアドバイスの言葉をかけることで、子どもに自信を持たせるとともに、意図的指名ができるようにする。
3 「自分へのメッセージ」を書くことで、授業をふりかえらせるとともに、自分を客観視する場を持つ。
授業は、普段発言の少ない子どもも意欲的に発言するなどの子どもの良い姿がいくつか見られました。また、授業後の子どものふりかえりには、
「思っているだけじゃあだめで、ちっぽけでも行動にうつすことが大切だと思った。」
「自分のことだけではなくて、人がどう思っているかを考えたい。」
「ノートに書いたことに先生が○をつけてくれたので自信を持って発表できた。」
などの言葉が書かれていました。
今後は、「子どもの心をゆさぶる資料をいかに準備するか」「子どもの思考にあった発問や活動はどうあるべきか」などを検討していきます。
道徳の授業が、子どもたちにとって「やりたい」「楽しい」授業となるように今後も研修を続けていきます。