【刈谷市立双葉小】〜著作権について学ぶ〜
- 公開日
- 2013/08/09
- 更新日
- 2013/08/09
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
3年生で、クラスのマーク「ピーチくん」(出典:事例で学ぶNetモラル)を活用して他人が作ったものを大切に扱うにはどうしたらよいか考える授業を行った。
著作権法では、他人が作った作品を利用しようとする場合には、その作品を作った人から事前に利用の許可をもらわなければいけないということが定められている。最近は、パソコンやインターネットなどの技術が進み、誰もが簡単に情報を手に入れたり、手軽にDVDやCDをコピーしたりすることができる。また、自分のホームページを作って情報を発信したりすることができる時代になった。こんな状況の中、自分が作品を作る人にもなれる反面、日常生活の中で知らないうちに、ついうっかり、他人の作った作品を無断で利用してしまうことがある可能性が大いにある。そこで、小学校中学年のうちから著作権のことを理解させ、作品を作った人の著作権を尊重する気持ちや、ルールを守り作品を大切にする気持ちを育てていきたいと考え、実践に取り組んだ。
はじめに、図工で「自分マーク」を作るということを知らせた。その後、DVDを視聴させて「ピーチくん」を使ってしまったさやかや泣き出したみかについて話し合わせた。DVD視聴後、「さやかの行動についてどう思いますか」と投げかけ、デザインを思わず真似してしまったさやかの気持ちを発表させた。
次に、「知らぬ間に『ピーチくん』がクラスのマークになったのを知ったみかは、どんな気持ちだっただろうと投げかけ、自分がみかだったら、どんな思いをするのだろうかを考えさせながら、さやかの思いとみかの思いを整理しながら板書した。そして、「さやかは、みかのデザインを使うときに、どうすればよかったのだろう」と投げかけ、自分が作ったものを無断で使われたときのみかの気持ちに共感させ、さやかはどうすればよかったかを考えさせた。
その後、まとめの映像を視聴し、人の作った作品を使うときの決まり(著作権)があること、自分の作品が使われたくないときは断ることができることを知らせ、著作権に関するクイズを行った。
授業後の子どもたちの感想の中に「お母さんに教えてあげなきゃいけない」「家で考えてきていいの?」という内容のものがあり、本時の授業の内容を子どもたちが理解できていたこと、実生活にも生かしていきたいという意識をもてたことが伺えた。
また、今回の実践の内容を学級通信・学年通信でふれて、家庭との連携も大切にしていきたい。