モラルBOX日記

【刈谷市立衣浦小】「衣浦っ子のなかよし活動」(異学年交流)

公開日
2013/11/28
更新日
2013/11/28

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

*活動のねらい
近年では、核家族・少子化にともない、子どもたちは、兄弟姉妹やたくさんの親戚、いとこの中で教えられ鍛えられる経験が乏しくなりました。また、年齢の違う子との触れ合いや、立場の違った仲間と心が通じ合う機会を増やすことをねらいとし、異学年交流の縦割り活動「なかよし活動」を行っています。
*活動、児童の実態
この活動も6年目、全校児童が入学以来「なかよし活動」で育った子となり、すっかり日常に定着した活動となりました。低学年の頃に教えられていた子が、今では大きくなってお世話をして感謝をされる立場になるという成長があります。なかよし活動の担当教師は、第二の担任として1年間、30人ほどのチームを指導します。その中で男女別に4〜5グループを教師が人間関係を考慮して作ります。6年生の数だけグループを作り、6年全員がリーダーになります。日々のなかよし清掃が基本で、ほうきの使い方、雑巾の絞り方、あいさつや言葉遣い、礼儀などを高学年の子が低学年の子に教えるほほえましい姿が見られます。授業でも「なかよし活動」の時間を設定し、そうじの仕方やグループの問題点を話し合ったり、25分放課にグループで遊んだりします。普段から高学年の子が低学年の子と遊ぶ姿も見られ、お昼の放送で同じグループのお兄さんお姉さんが登場すると、低学年の子から歓声があがります。
*児童の感想
「自分たちもしてもらったから、小さい子のお世話をするのは当然」、「お姉さんがいつも丁寧に優しく教えてくれるから、おそうじは大好き」と子どもたちは熱心に清掃に取り組んでいます。
*保護者や講師の感想
「清掃参観」や学校に訪れる保護者の方からも「うちの子が小さな子にあんなに優しく接する姿を初めて見た」、「大きい子がとても頼りになる」、「よく家でもお兄さん、お姉さんの名前があがるのでとてもよい交流だと思う」と好評です。地域の講師の方から学ぶ「なかよし講座」でも、「この学校は大きい子が小さい子の面倒を自然に見てくれるから、とてもやりやすい」との声をいただいています。
 この活動により、子どもたちが共に慕い合う様子が学校生活の随所に感じられ、卒業式でも大声で泣いて別れを惜しむ低学年の児童を見ると、つながりの深さを感じています。