【新城市立東郷中】地域や家族に支えられていることを実感 林業体験「山は学校」を通して
- 公開日
- 2013/11/20
- 更新日
- 2013/11/20
ちょっといい話
本校区の北部にそびえる雁峰山には,東郷財産区有林があり,地域住民の福祉向上のための基本的財産として保全されている。その財産区管理委員の方々に協力をいただき,職業学習の一環として毎年,2年生を対象に「山は学校」と題した林業体験学習を行っている。
11月6日,本年度の「山は学校」を実施した。まずは雁峰山頂を目指して,2時間ほどの山登りを行う。はじめは元気な生徒たちも次第に口数が少なくなってきた。それでも,歌を歌い合ったり,しりとりをしたりとお互いに励まし合いながら山頂を目指した。山頂に到着した生徒たちは,やっと着いたという安堵感と達成感に満ちた表情をしていた。その後,財産区管理委員さんより東郷財産区有林についての説明を聞き,間伐や枝打ち,チェーンソーを利用しての丸太の切断等を体験した。
山々に囲まれた地域で生活しているとはいえ,林業体験はほとんどの生徒が初めてで,興味津々な様子で作業に取り組んでいた。特に,チェーンソーを使った丸太の切断は,多くの生徒が積極的に参加する様子が見られた。
生徒たちの感想用紙からは,予想以上に山登りがきつかったこと,友達と励まし合いながら山を登ったこと,林業体験が楽しかったことなど様々な思いが伝わってきた。さらに,「苦労して山登りをしたあとのお弁当は格別に美味しく,改めて親への感謝の気持ちをもった」,「財産区有林のおかげで校舎や運動場の拡張工事ができたことを知って,すごくありがたいことだと分かった」,「僕たちのために事前に山道を整備してくださり,林業のことをいろいろ教えてくださった財産区管理委員の方々に感謝したい」など,地域や家族に支えられていることを実感し感謝の気持ちを抱くよい機会となった。