モラルBOX日記

【豊明市立栄中】福祉を考える集いと福祉実践教室

公開日
2013/12/04
更新日
2013/12/04

ちょっといい話

 11月8日(金)5限に全校生徒を対象に「福祉を考える集い」を、6限に1年生を対象に「福祉実践教室」を実施した。
目的は以下の3点である。
(1)自分のことも他人のことも大切に思える、人権感覚を養う。
(2)障がいのある方々に対する理解と認識を深め、日常的な福祉の実践活動への契機とする。
(3)障がいのある方々も健常者と同じように、社会の一員として社会活動に参加し自立するという「ノーマライゼーションの理念」を意識させる。
5限の「福祉を考える集い」では、肢体不自由者(車いす)の方からお話を聞く中で、肢体不自由についての理解を深めた。
以下は生徒の感想である。

 講師の先生が最後におっしゃった「10年後の自分にほめられることをしなさい」という言葉が,とても心に響きました。今日学んだ車いすの人だけでなく,困っている人がいたら,どんな時でも手助けをする人がたくさんいる社会ができるといいなと思いました。だから,僕も自分でできることからきちんと行動していきたいと思いました。(1年生男子)

 6限の「福祉実践教室」では、「車椅子:高齢者疑似体験:手話:点字:視覚障がい者ガイド:知的・発達障がいガイド」の6つの体験を中心とした講座を受けた。
以下は、生徒の感想である。

 「困った人」ではなく「困っている人」という言葉が,一番心に残りました。知的障害者は思ったように人に言葉を伝えられなかったり,独り言をしゃべっていたりして周囲の人は迷惑に思うこともあるかもしれませんが,それ以上に本人は困っていたり,苦しんでいたりしているということを知り,これからは優しく声をかけたり,特別扱いしたりせずに,その人を温かい気持ちにしてあげたいと思いました。この講座では,自分が困ったときには助けを求めること,そのときはきちんと「ありがとう」と言うこと,人が困っているときには力になってあげることなども学びました。この先,いろいろな人と出会うと思います。そのときは今日学んだことを生かして,絶対に困っている人や助けを求めている人に自分ができる範囲で手を差し伸べてあげたいと思います。(1年生女子)

 今回学んだことを生徒たちが生活の中に活かしていけるような手立てを工夫するとともに、今後も様々な教育活動を通して、教師も生徒も人権感覚を磨いていきたい。