モラルBOX日記

【岡崎市立福岡中】3年生から受け継ぐ伝統、心

公開日
2013/12/09
更新日
2013/12/09

ちょっといい話

 2学期も終わりが近づいてきました。3年生を中心に体育大会や文化祭などの大きな行事も成功させてきました。福岡中学校では、連合と呼ばれる縦割り活動を大切にしています。体育大会では3年生が中心になり後輩に教えていく応援合戦をはじめとし、組み立てでは男子は8段、女子は6段のピラミッドを完成させました。組んでいる途中に3年生から聞こえる、「みんな我慢して。」「声出さないで。」「あと少しだよ。」の声。男子の騎馬戦も女子の竹取も3年生が後輩に指導したり、アドバイスしたり、励ますなど温かい関係が築かれています。
 文化祭においては、輪投げ、もぐらたたき、水風船のコーナーなど、3学年が一緒になってグループを作り何日も前から準備をしたり、3学年が協力して全校を楽しませるステージを作ったり、先輩後輩の分け隔てなく取り組む姿が見られました。合唱コンクールは言うまでもなく、すべての活動から後輩は、先輩からあるべき姿を学びます。1,2年生は先輩の姿にあこがれています。行事を通して自然と伝統や心を受け継いでいくのです。
 ある行事の後、「今日はうまくいかなくてごめんなさい。」とA君が帰りの会でみんなに謝りました。すると、「何で謝るの?」「謝る必要ないじゃん。」「A君が悪いわけじゃないじゃん。」と声が上がりました。そんな中、あることに気付いた一人が「そういえば、A君、今日誕生日じゃん。」と言ったのです。その途端、口々に「おめでとう。」の声が上がり、それはすぐにハッピーバースデイの歌に変わったのでした。行事のあとのこの場面に感動するとともに、心の成長を感じた瞬間でした。今後も縦割り活動を大切に、行事を通して心の成長を願っています。