モラルBOX日記

【豊田市立猿投台中】思いをつなぐ猿投台中学校

公開日
2013/12/16
更新日
2013/12/16

ちょっといい話

 猿投台中学校では、縦のつながりを大切にしています。
 猿投台中学校の体育祭には、団アピールがあります。団アピールとは、1〜3年生を縦割りにして団を作り、それぞれの団がテーマを決め、踊りや群読、動きなどで表現するものです。団アピールスタッフを中心に動きを考え、教え合い、約100名の生徒で作り上げます。3年生にとっては最後の体育祭になるので、どの団の3年生もこの団アピールに熱い思いをもって取り組みます。全体の練習では、3年生の厳しい声がとびます。その声に1、2年生が必死でこたえます。次第に気持ちがそろい、動きがそろっていきます。4団ある中、最優秀賞は1つだけ。結果発表が終わった後、選ばれなかった団の先輩たちが涙を流している姿を見て、同じように1,2年生も涙を流していました。今年も感動的な体育祭になりました。
 体育祭のときのつながりは、その後も大切にしていきます。1年生の宿泊研修があるときには、全員分の荷札を2年生が、2年生の自然教室があるときは3年生が、3年生の修学旅行があるときは1年生が作ります。同じ団の先輩や後輩一人一人にメッセージを書いて荷札を作ります。宿泊研修の前日初めてもらった荷札をみて、一年生はとても喜んでいました。

 先日、何十年も前の猿投台中学校の卒業生が、学校近くのお店で同窓会をしていたそうです。会が終わったとき、集めた会費が残ったそうで、みんなでそのお金をどうしようかと相談したそうです。すると、現在の猿投台中学校に寄付しようということになりました。数日後、余ったお金でサッカーボールやバスケットボールなどの品を購入し、もってきてくださいました。何十年も前の先輩からのプレゼントです。何年経っても、猿投台中学校は愛され続けています。