モラルBOX日記

【豊田市立大林小】障がい者への理解が深まった福祉体験教室

公開日
2014/01/09
更新日
2014/01/09

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では,道徳の年間計画に基づき,各学年で年間2〜3単元の総合単元的な道徳学習に取り組んでいる。本年度5年生では,10月下旬から12月にかけて,総合的な学習の時間に道徳の時間を効果的に位置づけた「ともに生きる」の道徳学習を行った。
 この学習において子どもたちは、自分がいろいろな人とのかかわりの中で,共に支え合って生きていることに気づくことができた。その気づきをより広げ深めるために,豊田市社会福祉協議会に依頼して,福祉体験教室を行った(11月22日)。福祉体験教室では,子どもたちが「車いす体験」「ガイドヘルプ体験」「点字体験」「手話体験」から希望のコースを2つ選び,障がい者から話を聴いたり,実際に体験活動をしたりすることを通して,障がい者への理解を深めていった。  
 「車いす体験」をした子は,「ふだん,気にしていない段差も車いすに乗るととても恐怖に感じた」「車いすに乗って移動すると,小さな段差でも,大きな段差に思えてびっくりした」「車いすで生活している人の大変さがわかった」「車いすの人が困っていたら,声をかけて助けてあげたい」などの思いをもつことができた。
 また,聴覚障がい者のAさんに話を聴いた子どもたちは,「補聴器をつけているからといって,ぼくと同じように聞き取れているわけではないことを初めて知った」「初めは,聴覚障がい者はかわいそうだと思っていたけど,Aさんは明るくて優しい人だった。Aさんが,『私はかわいそうではない。ただちょっと他の人より生活に工夫が必要なだけです』と言っていたのが,心に残りました」などと,感想を述べることができた。
 こうした福祉体験教室での貴重な体験や学びを生かして,後日,道徳の時間を設け,「思いやり・親切」について真剣に考えることができた。
 子どもたちが周りの人と共に生きていくために,自分ができることから始めてみようと,一歩踏み出してくれることを期待している。