モラルBOX日記

【豊橋市立高豊中】ササユリボランティア

公開日
2014/01/24
更新日
2014/01/24

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校は,校舎から太平洋を見ることができる学校です。学校の周りに田園が広がっており,冬の天気の良い日には富士山を見ることができます。生徒たちは,自然に囲まれた中で明るく意欲的に活動しています。
 本校では,「ササユリボランティア」という「ササユリ保存会」の方や郷土の自然と触れあうボランティア活動を行っています。活動のねらいは,校区の自然環境と積極的に関わり,身近な自然や環境に愛着をもつことや,地域の方たちとの交流を通して,自然保護について考えを深めることです。
 年に2回,校内でメンバーを募り,ささゆり保存会の方の協力を得て活動しています。6月には,「ササユリ祭」に参加し,ササユリの販売の手伝いやお茶出し,荷物運びなどを行っています。11月には,翌年以降の開花に向けて,球根の仕分けや幼球根の移植,幼苗の手入れを行います。高豊校区にささゆりの里という素晴らしい場所があり,その復元のために尽力している人がいることを知り,地域の方との交流を深めています。毎年,100名以上の生徒が参加するこのボランティアは,校区の方がササユリを保存していくために尽力していることを知るよい機会となっています。
 活動を終えた生徒は,
「多くの人々との交流があり,たくさん会話をすることができました。販売のお手伝いをすると,お客さんから感謝の言葉をもらい,とてもうれしい気持ちになりました。人から感謝されることのうれしさを学びました。次もまた参加したいです。(中1男子)」
「ササユリボランティアでは,来てくださった方が,ありがとうという言葉を言ってくださるたびにやりがいを感じました。自ら仕事を見つけることで,楽しく仕事ができることがわかりました。(中1女子)」
など,充実した感想をもちました。


 ササユリは,ユリ科の多年草で山地の草原や明るい森林に生息する植物です。茎や葉が笹によく似ていて,淡いピンクの花を6月頃に咲かせます。渥美半島の里山では昔からササユリが多く咲いていましたが,環境の変化によって減少しています。伊古部町には「ささゆりの里」と呼ばれる場所があり,ささゆり保存会の手によってきれいな花を見ることができます。ササユリは,伊古部海岸の自然の特徴となっています。