【設楽町立田峯小】 SNSについて考えよう—「LINE」でのコミュニケーション体験を通して—
- 公開日
- 2015/01/07
- 更新日
- 2015/01/07
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
SNSについて考えよう—「LINE」でのコミュニケーション体験を通して—
昨今スマートフォンの普及により、SNSを利用し友達とコミュニケーションを図ることが珍しいことではなくなってきました。スマートフォンの広がりとともに問題となっているのが、コミュニケーションのトラブルであり、最近では無料通話アプリ「LINE」でのいじめを苦に自殺をするという痛ましい事件も起きています。子どもたちの多くもスマートフォンに触れたことがあると言っており、中には「LINE」を活用し、親戚の子とメッセージのやり取りをしている子もいました。本校でも、スマートフォンでのコミュニケーションについて考える時期にきていると感じました。そこで、実際に「LINE」を使って、友達同士でメッセージのやり取りをし、SNSコミュニケーションについてみんなで考えました。
子どもたちはグループに分かれ、タブレット端末を使って、自由にメッセージをやり取りしました。昨日のテレビの話や、買い物に行ったことなど、慣れた手つきでとても楽しそうにメッセージを送り合っていました。その後思ったことを話し合わせると、「面白かった」「便利だ」という意見が出る一方、「相手に『早く打って』と言われた時には気分が悪かった」「表情がわからないから、何を思っているのかわからない」「相手が見えないから、冗談を言っているのかどうかがわからなかった」などの意見が挙げられ、SNSコミュニケーションでは気持ちが伝わりにくいということに気付くことができました。SNSの体験後、いじめやスマホ依存など実際に起こっているスマートフォンのトラブルを紹介しました。子どもたちは、楽しいSNSには負の側面があることを知り、驚いていました。
学習を終え、子どもたちは「インターネットやスマートフォンはすごく便利で楽しいけれど、考えて使わないといけないことを知りました。将来はできるだけ会って話をするようにしたいです。」「相手を思いやったり、スマホを使う時間を決めたりするなど、トラブルが起こる前に、自分が使う時のルールを考えたいです。」「スマホにひたってしまうと、勉強などの身の回りのことができなくなるので、守るべきルールは守りたいです。」などの感想をもち、これからのスマートフォンのとの付き合い方について、それぞれ自分なりの考えを発表し、授業を終えました。これからも、子どもや保護者への情報提供など、保護者と連携しつつ、SNSの活用について継続的な指導をしていきたいです。