モラルBOX日記

【新城市立鳳来西小】 テーマ 遊びで人間形成

公開日
2015/02/20
更新日
2015/02/20

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 少子化や都市部への人口流出に伴い、本校の児童数は、年々減少の一途をたどり28名となりました。また、社会形態の変化から、下校後や休日、仲間同士で遊ぶ姿が少なくなってきました。そのためか、縦のつながりどころか、横のつながりも希薄となりつつありました。
 人格形成上、「縦のつながり」を復活させ、仲間同士、遊びに夢中になる時間を設定することで、豊かな心の成長を促そうと考え、「異学年」で遊ぶこと、そして、「群れ遊び」を積極的に取り入れようとしました。そこで、研究テーマ「遊びを通して他を思いやる心を育て、友達や地域の人とのつながりを深める」とし、心の教育を推進してきました。
 週1回、昼休みの時間を長く設定し、「縦割り班」でチームを作り、遊びの時間の活動を行うことにしました。また、遊びの運営、進行については、「体育、生活委員会」が担いました。体育、生活委員は、子どもたちの遊びの意向を中心に、「遊びの計画」を立てるとともに、全校児童の発達段階に配慮し、ルール設定や遊びの方法を考えました。
  子どもたちは、「Sけん」、「缶けり」、「警泥」、「ドッジボール」、「キンボール」などの遊びに夢中になる姿が見られるようになりました。子どもたちは、遊びを楽しいものにしようと、仲間に配慮する言動や行動が随所に見られるようになってきました。全校児童が同時に遊ぶので、1年生と6年生とでは、体格や体力、運動能力の差が大きく、けがの心配がありますが、本校では、全校遊びで、大きなけがは起きていません。大きな子は、小さな子のことを考えながら、けがをしないように配慮できる心が育っているからだと思います。
 今、自然な姿での「遊び」が、学年の壁を超えて成立しようとしています。
 子どもたちは、「遊び」を通して、人間として大切な課題を一歩ずつ乗り越えています。