モラルBOX日記

【豊田市立末野原中】 テーマ 思いやりの心を育む道徳教育をめざして

公開日
2015/02/19
更新日
2015/02/19

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 先日,1年生で「おおきな木」という絵本を題材に道徳の授業を行いました。
「木」と「ちびっこ」はなかよし。「ちびっこ」は「木」が大好き。「木」も「ちびっこ」が大好き。しかし時が流れ,その男の子は成長するにしたがってさまざまな「欲」が出てきます。「お金が欲しい」,「家が欲しい」,「遠くへ行きたい」・・・。大きくなったその男の子に木はすべてを与えてしまい,最後は切り株になってしまいます。そしてすっかり老人になってしまったその男は最後に「木」のもとに戻ってきて切り株にこしかけて休みます。
 普段はにぎやかな1年生も,このときは物語の余韻の中で静かに授業がすすめられました。物語の最後にある「木は それで うれしかった」という言葉をもとに,木は本当に幸せだったのかを話し合うと,「幸せと思い込むことで本当はつらく悲しかったことを紛らわせていたのではないか」,「男の子を幸せにすることが木の幸せだったのではないか」,など,たくさんの意見が出されました。生徒たちにとって,「幸せ」のもつ意味について考える,よい機会となりました。
生徒の感想
 「幸せ」や「思いやり」にかたちはないけれど,本当の「幸せ」も本当の「思いやり」も心で感じなければ,それは違うものだということを感じました。