【知立市教育委員会】知立中学校の取り組み
- 公開日
- 2024/12/05
- 更新日
- 2024/12/05
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
知立中学校では、今年度の重点努力目標として、「『チーム知立中』で生徒を支える~一人一人がいきる学校 一人一人をいかす学校~」を掲げている。道徳科では、特に、生徒同士の対話を重視し、互いの良さを認め合う中で、よりよく生きようと主体的に行動し、仲間と協働する態度の育成を目指して実践を行っている。
3年生では、「誠実に生きることはできるのか」という主題で、「『手品師』【A-(1)自主、自立、自由と責任】」(きみがいちばんひかるとき:光村図書)を題材に授業を行った。手品師の行動を、「手品師は誠実に生きていますか」という発問に「はい・いいえ」で全員が答え、その意図を共有し合うことが授業の中心である。生徒たちは、「約束に対して誠実」「自分の夢に対して誠実」「行動した場合の後悔」という「手品師の誠実」に対する各自の考えを発表し合った。教師は、近い考え方の生徒をつなぐように指名をしながらも、生徒が様々な視点をもてるよう、問い返しの発問を丁寧に行った。生徒は、仲間の発言から自分の考えを見直し、一人一人が「誠実に生きる」ということに向き合う時間となった。
振り返りでは、「自分の気持ちに誠実に生きたい」「ハイリスクであっても自分に嘘(うそ)をつきたくない」「自分で決められる大人になりたい」「誠実に生きるかどうかよりも相手が傷つくことはしたくない」と、誠実に生きることの大切さや重さを感じた言葉が多かった。