【豊橋市立牟呂小】 「幸せコアラ」から学ぶモラル教育
- 公開日
- 2016/08/12
- 更新日
- 2016/08/12
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
「幸せコアラ」は、文部科学省の道徳読み物資料の一つである。本資料は、自分の携帯電話に親友から送られてきたチェーンメールに戸惑う主人公が、身内の交通事故をきっかけにメールを別の親友に送ってしまう。そのことで、友達を悲しませ思い悩むという内容である。軽率なメール発信の怖さを子どもたちに理解させながら、友達との関係も考えさせられる資料である。
導入時に、全国の小学生の携帯電話保有状況を子どもたちに伝えた。小学4年生の3人に1人が携帯電話を持っているという実情に、子どもたちは驚きの声を上げていた。実際に、クラス39人中16人が自分の携帯電話を持っている事実も知ると、更に驚いていた。
授業では、まず初めに、「幸せコアラ」のメールを見たときの主人公の気持ちを考えた。「何でこんなメールを送ってきたの?」「こわい・・」「誰かに送った方がいいのかな?」など、主人公が思い悩んでいることを深く考える子が多くいた。そして、「情報モラル」について子どもたちに話をした後に、主人公と「幸せコアラ」を送ってきた親友は、どのように行動すればよかったのかをクラス全員で考えた。「チェーンメールがきたらすぐに処分をする」「まずはお母さんやお父さんに相談する」「メールを送る相手の気持ちを考えて行動する」などの意見が出て、チェーンメールの怖さについて考えることができた。
最後の振り返りでは、「携帯電話の怖さを知ることができました」「使い方に迷ったときには、お家の人に相談したいです」などの意見が数多く出てきた。
この授業を通して、メールの利便性だけではなく危険性についても考えさせることができた。これからも様々な角度から情報モラルについて学ばせていきたい。