【安城市立梨の里小】情報モラル「少しだけなら、大丈夫かな?」
- 公開日
- 2016/12/02
- 更新日
- 2016/12/02
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
梨の里小学校の3年生にインターネットの使用についてアンケートしたところ、3分の2の子が家庭でインターネットを使用していることがわかった。内容は、「ゲームをする」、「動画を見る」、「調べ学習をする」という順に多かった。使用する際には、家の人と約束を決めたり、お金のかかるサイトには入れないようになっていたりする家庭もある。ほとんどの子は、インターネットにまつわるトラブルを知らないという現状である。
そこで、文部科学省作成の「小学校道徳 読み物資料集」の中の「少しだけなら」を資料に使い、児童の情報モラルの育成について、授業を行った。
この資料は、「家でインターネットを使っていた主人公の男子が、パソコンの中に興味深いサイトを見つける。母親との約束で一度は見るのをあきらめるが、『少しだけなら…』とサイトを見た上に、自分の住所なども入力し始める。そのとき、事前にセットしていたタイマーが鳴り、約束を破ってしまった自分を省みる」というものである。あやしいサイトに個人情報を入力しようとする主人公の「少しだけなら大丈夫」の気持ちを考える場面では、約束と誘惑の間で揺れ動く主人公の葛藤する気持ちを考えることができた。資料後半ではお母さんに「約束を守れてえらかったわね」と言われ、後味の悪い気持ちの主人公にも共感していた。
実際にありがちな話だけに、子どもたちは、やってはいけないことだとわかっていても誘惑に負けそうになる主人公の気持ちに寄り添い考えることができた。そして、インターネットを使うときには、「時間を決める」「あやしいサイトは見ない」「個人情報を入力しない」という約束をしっかり守る大切さについて、気付くことができた。