モラルBOX日記

【刈谷市立雁が音中】人権について考えよう

公開日
2017/01/20
更新日
2017/01/20

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 12月の人権週間に合わせて行われた道徳の授業です。生徒たちは、自分のもっている価値観や知識で物事を判断しがちです。しかし、その価値観や知識はまだまだ未成熟な段階です。自分の見方がいかに狭いもので、一面的であるかを理解する必要があります。
 そこで、アラブの遊牧民であるベドウィンの人々の写真を見て、何を感じるかを話し合わせました。そして、この地域の人々は「砂漠では水は大変貴重であるため、お風呂に入れない」ということを伝えました。そうすると、生徒からは「汚い」や「住みたくない」という意見が出てきました。しかし、この地域は「超乾燥状態」であり、不潔さの原因となる「汗」でさえも出た瞬間に乾いてしまいます。また、細菌も水分がほとんどないため、繁殖しにくいのです。このことを伝えると、生徒たちからは驚きの声が上がりました。そして、自分の浅い経験や知識から、偏見や思い込みをしていることがあることを知りました。
 授業の感想の中には、「自分たちと比べて、決めつけて、差別したりするのは間違ったことだと思い直しました」と書いてありました。このことが、生徒たちが広い視野をもつことにつながり、お互いを理解し合うことを大切にする第一歩だと考えています。