【岡崎市立矢作北中】情報モラル教育実践
- 公開日
- 2017/01/30
- 更新日
- 2017/01/30
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
現在、スマートフォンの普及率は高く、小中学生の所持率も高い。インターネットは、とても便利であるが、使い方次第では相手を傷つける道具となる。正しい知識を身につけさせるために、3年生の道徳で「だれのためのプロフィール」という題材をもとに授業実践を行った。
●本資料のあらすじ
優那は中学校2年生で、もうすぐ職場体験がひかえている。職場体験では事前に自分のプロフィールを作成し事業所の方に渡すことになっている。ある日、優那は通っている塾で自分の学校に転校生が来ることを知る。周りが持っているスマホの画面には転校生の顔写真が写っておりその写真を見てみんなが好きなことを言って笑っていた。そして実際、転校生が優那のクラスにやってくる。
●本資料の目標
1.新しい集団に所属する際の礼儀や自己紹介の在り方と意義に気付くことができる。
2.人間尊重の立場から新しい仲間を受け入れたり、理解したりしようとする心情を高める。
本時の発問は、3つで構成した。発問1ではプロフィールカードの必要性について考える。発問2は「なぜ名刺を両手で頂くのか」とし、「人としての礼儀」ということに気付かせた。第3発問は、「事前に写真を見て騒いだ優那たちの問題点とは何か」である。悪口を言ってしまっている、正しい情報か分からないのに言ってしまった、勝手に決めつけている、うその情報を流しているなど、人としての礼儀に反しているという意見がたくさんあり、礼儀の欠如でこのようなトラブルになってしまったと理解している様子がうかがえた。
最後に、「分かっているはずなのに、なぜネットトラブルが起きるのか。どうすれば防げるのか」と生徒に投げ掛け、話し合った。議論後の授業の感想から「今日はうその情報を流さないことや悪く言わないことなど、正しく伝え、きちんと受け止めることを学んだ。一番はその人のことを思い、尊重することが大切だと知った」や「人の気持ちを常に考えて、こうしたら相手は傷つくなとか喜ぶなとかをもっと考えていかなければいけないと、今日の授業を通して思いました」という感想があった。インターネットはとても便利であるが、相手の気持ちを考えることが大切であると学んだ時間となった。