モラルBOX日記

【豊橋市立玉川小学校】みんなは小鳥の「お父さん・お母さん」

公開日
2017/09/12
更新日
2017/09/12

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、3年生の子供たちが小鳥小屋のインコの世話をしています。3月に前年度の3年生から引き継がれ、張り切って仕事をしています。
 夏休みのある日、小鳥当番の子が登校してきました。仕事を引き継いで3か月。長靴をはき、マスクをつけ、手袋をして、早速仕事にとりかかりました。ふんの掃除、えさやり、水替え。決して広くはない小鳥小屋に入り込んで、汗をかきながらの大仕事です。「こうやってふんをとると、すばやくきれいにできるよ。」「水は外からやるとこぼさなくてすむよ。」など、わずか3か月で仕事の要領も得た様子です。「仕事、大変じゃない?」と質問をしたところ、ある子はこんなふうに答えました。「雨の日とか、今日みたいに暑い日とかは確かに大変だと思うけど、私たちがやらないと小鳥さんが困るじゃん。」「それにね、小鳥は、僕たちがえさをやる人ってわかってるから、寄ってきてくれるんだよ。」誇らしげに答える姿は、まさに小鳥のお父さん・お母さん。自分たちが世話をすることで小さな命を守っているということが自覚できているのだと思いました。
 低学年の子が、小さなアリを踏もうとしていたとき、「小さいけど生きているんだよ。いじめちゃだめだよ。」と教えていた3年生がいました。こうして、生き物の命を大切にする心が育ち、引き継がれていくことを願っています。