【知立市立知立中学校】あなたはどう考える? 「自律」と「他律」
- 公開日
- 2017/09/12
- 更新日
- 2017/09/12
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、道徳の時間に「自律」と「他律」について授業を行いました。2年生での実践では、自ら律する心と、日常生活をよりよいものにしようと自主的に行動を起こす姿勢を育むことをねらいとしました。
最初に、「知立市の一斉清掃活動に参加をしたことがあるか」という問いかけをし、「自律」と「他律」についての意識を掘り起こしました。続いて、資料「朝の町内清掃」を用いて、「町内清掃を何のために行っているのか」「町内会の会長さんが参加しない人に対する罰金制の導入に反対しているのはなぜか」などについて考えました。そこから、「会長さんはどんな町にしたいのか」について思いをめぐらせました。すると、生徒からは、「人のこと、地域のことを考えて動ける人が多い町にしたい」「住民が、自分の住んでいる町に感謝する気持ちをもっている町にしたい」等、会長さんの思いについて迫る意見が聞かれました。
更に道徳的価値を深めるために、シンガポールで、ごみの投げ捨てに対し、1000ドルの罰金が科されるという事例を踏まえ、「自分たちが目指すべき社会は、どんな社会なのか」を考えることで、「きまりを必要とする人(社会)とは、どんな人(社会)なのか」に迫りました。加えて、自律と他律についての考えを深めるため、「法治国家より○治国家!」の○に入る言葉は何が良いかという問いで、各自の心に問いかけてみました。すると、○には、「自・皆・愛・民・優(優しさ)」などが浮かび上がってきました。自分たちで集団(社会)をつくっていく価値に触れることができたように思います。
授業の振り返りでは、「このクラスが『自治』でつくられる『自治学級』になるよう、みんなでがんばっていきたい」「ルールがない中で、支え合える社会をつくっていきたい」「これからの生活は、『自分から』を大切にして考えて行動していきたい」「これからは積極的に町内の清掃活動などに参加したい」などの思いが出てきました。今後も、日常的に自主・自律の心を育んでいきたいと思います。