モラルBOX日記

【豊田市立井郷中学校】 3分の1卒業式 〜後輩の前を先輩として歩む道〜

公開日
2018/03/08
更新日
2018/03/08

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校の第一学年では、第二学年への進級に向けて、後輩、先輩、保護者、地域がどのような姿を期待しているかを考えさせ、その姿に近づいていけるように心を育てる教育活動を行っています。その一つが「3分の1卒業式」です。時期の設定や道徳の授業との関わりをもたせ、約1か月にわたり、自分自身の在り方と向き合わせて活動を行いました。
・1月中旬:道徳の授業1「ネット将棋」(私たちの道徳掲載資料)
 主人公よりも将棋が強くなっていく少年の取組姿勢から、生徒たちは話合い活動を通して、新たな発見や学びの中で自分の考えを固め、『自分を見つめて、自分を伸ばして』というテーマで作文を書きました。
・1月下旬:道徳の授業2「人で溢れた駐車場」(明るい人生掲載資料)
 駐車場のおじさんの働き方やその心の持ちようから、生徒たちはネームプレートを使用し、自分たちの意見を共有しました。『同じ給料ならやらなくても・・・』という意見が多い中で、『僕はやる』という意見に耳を傾け、自分たちの考えから道徳性を磨いていきました。その感想の中には、『自分は愛される先輩になりたいです。愛されるために大切なのは、どんな時でも人と人とのつながりを怠らないことだと思います』という記述があり、生徒たちの中で、少しずつ先輩という方向に心が向いてきたことを感じました。
・2月上旬:学級活動の時間「3分の1卒業式」の準備(決意表明文の作成)
 学年で円になって座り、一人一人決意を述べ、学年みんなが見届け人となる時間を設けていることを伝え、そこで表明する決意を考えました。
・2月20日:「3分の1卒業式」
・3月6日:「卒業式」 
 3年生が卒業した日を、先輩としてスタートする日としました。学校全体が、節目と感じられる厳粛な雰囲気を肌で感じた生徒たちにとって、一歩目を踏み出しやすい日としました。   
 今後も、学校、地域、家族の一員として、多くの人から愛される個人であり、学年であり続けられるように活動を続け、「愛される心」を育てていきたいと思います。