【豊川市立東部中学校】1年生「命を大切にした生き方を考える」授業
- 公開日
- 2019/11/29
- 更新日
- 2019/11/29
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、仲間と共感的に関わり合い、学びを深めることを通して、創造力豊かで、実践力のある生徒の育成を目指しています。1年生で「ゆりちかへ ママからの伝言」を教材とした「命を大切にした生き方を考える」の授業実践を行いました。この教材は、妊娠とほぼ同時に脊髄にがんが見つかった著者が、命をかけて子供を出産し、残された時間で子供へのメッセージを綴った手記です。
生徒は、治療(晃子さんの命)か、出産(子供の命)のどちらを選択すべきか考えました。一つの命しか救えないという葛藤の中で、仲間の考えと違う点を挙げて意見を発表し合いました。話合いは、平行線になりましたが、どちらを選択しても命を大切に考えた行動になると気づきました。
話合いの後に、晃子さんの選択を知らせ、晃子さんが出産の後に闘病しながらも、我が子に向けてメッセージを残す映像を視聴しました。晃子さんが、自らの命を犠牲にしたのではなく、精いっぱい大切に生きたことを学び、命が周りの人に与える影響についてまで視野を広げました。
授業の始めと終わりに、「命を大切にした生き方」について問いました。「命は大切なもの」と何となく考えていた生徒たちは、「目の前のことに懸命に取り組むこと」「周りの人の支えがあっての自分」と考えを深め合いました。
今後も、仲間の考えを認めながら、自身のよりよい生き方を考えられる道徳科の授業を行っていきたいと思います。