モラルBOX日記

【半田市立亀崎小】 —潮干祭(しおひまつり)のある亀崎にようこそ!の思いを込めて、パンジーの鉢を飾りました。—

公開日
2012/06/04
更新日
2012/06/04

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 亀崎には、三百年も前から続く潮干祭(しおひまつり)という山車5輛を潮干の浜へ曳き下ろし、神前神社に奉納する祭りがある。
 4月も終わりに近づくと、夕闇迫る頃には、亀崎の小路のあちこちから太鼓や笛の音が聞こえてくる。まもなくやってくる潮干祭に向けて、町全体が祭り一色に染まる、一年で一番心躍る時期である。亀崎の子らは、幼い頃からこの祭りの中で育っている。祭りの当日には、日本一古い駅舎であるJR亀崎駅に多くのお客さんが、カメラを担いで下りてくる。国の重要無形民俗文化財ということもあり、遠方から訪れる人も多いと聞く。
 我が町の祭りを見にきてくれる人たちや、日頃お世話になっている町の人たちに、亀崎の子として何かできることはないか、と始めたのがこの活動だった。駅から祭りの中心である本街道に続く道に、全校児童が一生懸命育てたパンジーの鉢を飾るのである。因みにその道は、通称「掘割」と呼ばれ、先人が山を切り開いて作った道である。
 11月の終わりに苗を移植し、世話をし、卒業式、入学式を色とりどりに飾ったパンジーの鉢が、もう一度、祭りに花を添えるのである。今年も2年生から6年生の780の鉢が飾られた。子どもたちは、自分の育てた鉢を手に、
「明日は祭りだね。晴れるといいね。」
と話しながら嬉しそうに、そしてどこか誇らしげに置いていった。潮干祭のある我が心のふるさと、「亀崎にようこそ!」の思いを込めて……。