モラルBOX日記

【岡崎市立井田小】鞆小交流〜姉妹校との心の交流を通して〜

公開日
2012/07/11
更新日
2012/07/11

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 岡崎市と広島県福山市が親善都市提携をしていることから,1972年に福山市立鞆小学校と本校が姉妹校提携をし,今年度で40周年を迎える。夏休みに各学校,地域の代表者がお互いの学校を訪れる「鞆小来校」と「鞆小訪問」が交流の中心である。
 本校では,児童会活動に交流委員会を設け,6年生10名が委員として活動し,そこに学校職員とPTA役員がかかわっている。昨年度の歓迎式典では,金管バンド部の演奏とバトン部の演技でオープニングを盛り上げ,学区コーラス部の合唱でしっとりと終えた。交流委員もしっかりやるぞという面持ちで司会進行を務めた。さらに,学区の方も多数参加してくださり,地域とともに人とかかわる学校づくりが推進できた。式典後は,6年生が計画したレクリェーションを通して鞆小児童と楽しく触れ合うことができた。鞆小児童A君は次の日のお別れ式のあいさつで,「井田小の子と行った玉入れが楽しかった」と話してくれ,交流委員も嬉しそうな顔で聞いていた。
 1週間後,鞆小学校を訪問した。現地で再会を果たした子どもたちは,嬉しそうに顔を合わせていた。歓迎式典後には,6年生全員と鞆の浦の町でウォークラリーや鯛ちくわ作りなどを楽しむことで交流を深め,井田小との学校の違い,岡崎市との文化的,地理的な違いなどに気付くことができた。
 参加された鞆小のPTA役員の中に「小学生のときに交流委員でした」という方もいらっしゃった。交流経験をした人が世代の枠を超えて周りの人に思い出を語ることで,互いの地域の美しさや人々の温かさが受け継がれている。初めて歓迎されたときの人の温かさ,語り合い共感したときの喜び,そういった心の交流が生まれたとき,この交流の良さを感じることができた。今年の交流も楽しみである。