【江南市立古知野西小】私が出会った通学班
- 公開日
- 2013/06/14
- 更新日
- 2013/06/14
ちょっといい話
朝の通勤時の出来事です。近くの小学校の登校時間とちょうど時間帯が重なる日には、側道を児童が列をなして登校する姿を見かけることになります。
その日は様子が以前と違って、1年生と思われる小さい児童が自分勝手な動きをしたり、ごそごそしたりしていて、班全体に落ち着きがないように感じられました。班員のだれかがふらっと車道に出そうになることもあり、とても冷や冷やしました。
私はその様子を車内から気付くと、車の速度をさらに落として、気を配りながら走行しました。それでも心配になって、ついには車を停めて、子どもたちが安全な場所にたどり着くまで見守ることにしました。
よく見ていると、班長と思われる6年生の児童が一生懸命、1年生の児童の手を引いて、安全に通学できるように手助けをしていました。
やがて安全な場所までたどり着き、私もやれやれと思ったその時のことです。班長さんが私の車に駆け寄り、帽子を取って「見守ってくれてありがとうございました。」と言い、頭を下げてくるではありませんか。
新学期に入り、通学班に新1年生が加わって、新しい並び方で登校しているはずです。班によっては、上手に登校できないばかりか、時にはトラブルが発生することもあります。そのような子どもたちの姿を目にして、残念に思ったこともありました。
しかし、私が通勤時に出会ったこの通学班には、責任感の強い班長がいて、小さい子を守って、みんなで仲良く登校できるようにがんばり、周りに対しても礼儀正しく挨拶やお礼を言うことができたのです。なんと素晴らしいことでしょう。
その翌日もそっと見守ることにしました。その班は班長を中心にして、みんなで協力して登校していました。まだまだ不安がある並び方ではありましたが、班長さんも粘り強く声を掛けています。この時もドライバーに丁寧にお辞儀をしている班長さんが私の目に映りました。私の心にさわやかな風が通り抜け、すがすがしい気持ちになりました。