モラルBOX日記

【豊川市立金屋中】サイバー犯罪防止講習会

公開日
2013/11/20
更新日
2013/11/20

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 本校では毎年、インターネットや携帯電話の利用について学ぶためサーバー犯罪防止講習会を行っている。
 生徒へ事前アンケートを行い、携帯電話の使用状況を調査すると次のことが分かった。生徒の携帯電話所有率は全校で約50%、そのうちLINEの使用者は約87%もあること、さらに、LINEを使用した時に悪口を書かれたなどトラブルになった件数は、1年生で約15%、2年生で約52%、3年生で約46%にのぼることなどである。このことから生徒たちは携帯電話をコミュニケーションツールとして多用している一方、その使用において嫌な思いもしているという現状が浮かび上がった。実際に、1学期に起きた生徒間トラブルの中にも、LINEやブログに関わるものがあり、その対策が急務であると感じた。対策としては、少しでも早い段階で携帯電話使用に潜む危険を知らせること、そして、何回も繰り返して注意喚起をすることが大切と考え、今まで1年生のみを対象に3学期に実施していた講習会を、全学年を対象として1学期に行うこととした。
 講習会は、7月1日(月)に豊川警察署生活安全課の方を講師にお招きして行った。主な内容は、生徒たちが巻き込まれやすいインターネットでのトラブルの紹介やインターネット上のトラブルの回避方法とネット上で犯罪となる行為の紹介・注意喚起である。学校裏サイトでの悪口の書き込みや個人情報流出・出会い系利用の犯罪など具体的な事例が出され、生徒たちも真剣に聞くことができた。また、ビデオの活用もあり、携帯電話使用に関わる危険や犯罪についてのイメージをもつことができた。以下は生徒たちの感想である。
 「LINEとかをやったことがないので詳しいことはよく分かりませんでしたがネット上で間違ったことをするととても怖いことが分かりました。使うときの参考にしたいです。」(1年生)
 「自分がよくつかっているLINEにも危険が潜んでいることを初めて知りました。家に帰ったらID検索をOFFにするなど対策をしたいと思います」(2年生)
 「携帯電話は上手に使わないと怖いものだと分かっていましたが、この講習を聞いてもっと怖いものだと思いました。LINEは無料でメッセージや通話ができるので便利ですが、まさか犯罪が起こっているとは知りませんでした。架空請求、性犯罪などもチェーンメールやLINEなどから関わってくるので他人事とは思えません。だからと言って携帯の使用をやめるわけではないので、安全に使用していきたいです。」(2年生)
 「中学生や高校生も検挙されているなんてびっくりしました。悪口をインターネット上に書き込んだりするのも犯罪になると知って、悪いことはやっぱりダメだなあと思いました。インターネットの危険性を頭にちゃんといれておきたいと思いました」(3年生)
 「知らない人とつながるという実感がうすいというのが問題だと思います。自分は意識をもって使用していきたいです。」(3年生)
 この場限りの話題とならないように継続した指導を行い、情報化社会の中でよりよく生きる力を身につけさせたい。