【豊田市立西保見小】学芸会の練習を通して友だちの輪を広げる
- 公開日
- 2013/11/20
- 更新日
- 2013/11/20
ちょっといい話
本校の学芸会では,5年生は音楽の発表をすることになっています。しかし,音楽の授業は週に1〜2時間のため,練習の成果が遅々として上がっていきませんでした。そこで,5年生教室の隣の日本語5教室(外国籍の子たちが取り出し指導を受ける部屋)に楽器を持ち込んで,少しの空き時間でも楽器が練習できる環境作りをしました。登校して朝の支度が終わると,休み時間に,子どもたちは日本語教室5に足を運び,練習を重ねました。その結果,「勇気100パーセント」を短時間で,何とかメロディーが聞こえるまでに仕上げることができました。
しばらくすると,自然発生的に自分が担当する楽器以外も練習して演奏する子が出てきました。そこで,「他の楽器を使うときは,その楽器を担当している友達から,楽器の扱い方や旋律を教えてもらうようにする。」という決まりを設けて,自分が担当している楽器以外も練習してよいことにしました。
すると子どもたちは,今まで以上に日本語5の教室に行って,自分の楽器以外の練習をするようになりました。「ねえ,△△君,そのリズム分からないから,もう一回やってみて。」「いいよ。じゃあ,ゆっくりやってあげるよ。」「Cのはじめのところがいつもあやふやだから,誰か,Cの少し前からアコーディオン弾いてくれないかなあ。」「□□君,大太鼓を叩いてくれる?私,コンガを叩きたいから。」日本語5の教室は,楽器の音とともに普段あまり会話を交わさない友達ともたくさん会話をする子どもたちが溢れていました。
合奏は,他の楽器の演奏を聴きながら自分の楽器を演奏することが重要なので,自分の楽器以外の旋律を覚えることは,合奏する上でもとても効果的なことでした。
学芸会当日,心を一つにして楽器の演奏する子どもたちは,どの子も輝いていました。