モラルBOX日記

【あま市立伊福小】福祉実践教室で福祉の心を育てる

公開日
2013/12/10
更新日
2013/12/10

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、障がいをもつ方と身近に接したり、話を聞いたり、福祉体験をしたりすることで、福祉への関心を高め、福祉の心を育てることをねらいとして、毎年、5年生を対象に「福祉実践教室」を実施しています。前半は、子どもの頃に高熱が出て耳が聞こえなくなってしまった方の話を聞きました。後半は、車椅子、視覚障がい者ガイドヘルプ、手話の3つのコースに分かれて、体験活動を行いました。

○ ぼくは、骨折して2か月ほどギプスをはめた生活をしました。服を着替える際に手を通すときに苦労したこと、お風呂に入るときにはギプスにビニール袋をつけたりしてとても不自由に感じたことを思い出しました。たった2か月でさえ大変だったのに、事故に遭って車椅子で生活している方は、想像のつかないほど大変な思いをしているに違いありません。お話を聞いて、障がいをもっている人が外に出るときの不安な気持ち、ちょっとした道路の段差でもこわいと感じる気持ち、色々なことに不安を感じていることなど、今まで知らなかったことがたくさんあることがわかりました。まずきちんと知ることから始めなければなりません。そして、町で障がい者を見つけたら、「何かお手伝いすることはありませんか」と気軽に声をかけるようにしようと思いました。(男子児童)
○ 友達にガイドヘルプをしたり、自分がガイドヘルプをしてもらったりする体験を通して、視覚障がい者が闇に包まれた世界の中で、不安や恐怖の中で生活していること、階段から落ちて大けがをしたりするなど命の危険にさらされて生活していることを知りました。私は、ガイドヘルプのおかげで、物にぶつかったり転んだりすることなく安全に歩くことができました。これからは、もしどこかで困っている人を見つけたら、勇気を出して声をかけて助けたいと思います。体が不自由な人だけでなく、学校の友達や家族など、困っている人を助け、思いやることは当たり前だと思います。みんなが自然に相手を思って助け合える世の中になったら、世界の人がとても幸せにくらせると思います。(女子児童)

 福祉実践教室を通じて、子どもたちは、障がいを理解すること、思いやり、助け合うことの大切さを学んだようです。これからも「福祉実践教室」を通じて福祉の心を育てたいと考えています。