【知立市立八ツ田小】相手のことを考えて
- 公開日
- 2013/12/19
- 更新日
- 2013/12/19
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
6年生の学級で、「電子メールのルール」という資料による道徳の授業を行った。「C児に話しかけても無視する。嫌な感じでしょ。だから、みんなもC児を無視してよ。」というB児からのメールをA児が受け取る。A児は、「悪口おことわり」とB児に返信する。怒ったB児がA児の悪口を一斉送信したので、翌日、A児が学級のみんなから冷たい視線を投げかけられるという内容である。使い方を間違えると電子メールが問題となることを知り、互いにどんなメールを送ればよかったかを考えることで、相手の気持ちを思いやって、自分の考えを発信しようとする心情を育てることをねらった。
資料を読み、B児の言動を振り返ると、「メールで悪口を送るのはいじめ」「B児は、自分だけで無視すればいいのに、C児がかわいそう」「C児がB児を無視するのもよくない」という意見が出された。また、A児の言動を振り返ると、「A児のメールが簡単過ぎる」「A児は、友達ならB児の話を聞いてあげればいい」「A児は、B児の気持ちを分かっていない」という意見が出された。
後半、互いにどんなメールを送ればよかったか話し合った。A児については、「今日は疲れているから明日、相談に乗るね」「直接、C児に聞いた方がいいのでは?」という提案がされた。B児については、「C児に話しかけても無視するけれど、どうしてか知っている?」「どうしたら、C児に話を聞いてもらえるかなあ」という提案がされた。
授業を終えて、「本人がいないところで、悪口を言ってはいけない」「相手が嫌な気持ちになることを送ってはいけない」「相手のメールの内容をしっかりと受け止めることが大切」「誤解のないように慎重に言葉を選んだ方がいい」「相手を気遣ってメールを送りたい」というように、ねらいにせまる感想が聞かれた。