【あま市立美和東小】右目をみつめてにっこりあいさつ
- 公開日
- 2015/02/17
- 更新日
- 2015/02/17
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
美和東小学校では、1月22日(木)に1日学校公開日を開催しました。保護者の皆様には、午前中、各学年の授業や給食や放課の様子を観ていただき、午後は講演会に参加いただきました。
講演会は、1〜6年児童対象でしたが、保護者の皆様にも大変有意義なお話でした。
講演のテーマは「すてきな言葉 『おはようございます』『ありがとうございます』『ごめんなさい』」です。
本校の児童は、子どもらしい元気な子が多くいます。しかし、あいさつをしても返せない児童や、自分から進んであいさつができない児童がまだまだ目立ちます。また、けんかやトラブルの話を聞いていると、その時にうまく「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えたら違った展開になったのではないかと思うことがよくあります。すてきな言葉は相手を「元気」「あたたかい」「やさしい」気持ちにさせます。人とかかわる基本的な姿勢をすてきな言葉から感じ取ってほしいとこのテーマを考えました。
講師は、岐阜大学地域科学部教授の近藤真庸先生です。
先生は、岐阜県男女共同参画21世紀審議会委員副会長も務め、小中高生が使用している「保健(体育)教科書」の執筆・編集もされています。ここ20数年間は、全国各地の園児・小中高生や父母・教職者を対象にした「いのち・からだ・健康」に関する講演の他、健康をテーマとしたオリジナルCDアルバム「おもしろ健康百歌」のリリースや著書を多数出版されています。
近藤先生の講演は、自作された「みんなちがって みんないい」を参加者全員で歌うことから始まります。みんなが笑顔になり、優しい雰囲気になったところでお話が始まりました。
近藤先生がイギリスへ旅行されたときに大好きになった言葉が2つできたそうです。それは「sorry」と「thank you」です。イギリスで近藤先生が自分からあいさつしたときには100%あいさつが返ってきて、会話もはずみ、その中でよく使われた言葉だそうです。
ところが、日本に帰ってくるとなかなかそのようにはいかず、なんとかならないものかと、先生独自の方法を考えられました。
それは、あいさつをするときに
1.相手の前で立ち止まり
2.笑顔で
3.右目を見てあいさつする というものです。
この方法であいさつをはじめてからは、100%相手からあいさつが返ってきているそうです。近藤先生のお人柄も相まって児童の意識はとても高くなり、その日の下校から大きな声であいさつできるようになりました。
また、睡眠の重要性についてもお話をいただきました。きちんとした睡眠ができていれば、人とも気持ちよく過ごすことができ、学習能力もあがるということです。そのためには、寝る1時間前には光(特にブルーライト)から目を離すことが大切で、睡眠物質のメラトニンを沢山分泌することが大切だそうです。
さらに、睡眠中に頭の中にある「海馬」から「脳」に記憶を刻みこむ作業が行われるのですが、その「海馬」は、口で言ったことしか覚えないそうで、授業が終わったらすぐに友だちと学習したことについて問題を出し合ったり語り合ったりすることが大切であると強く語られました。
あいさつも睡眠も大切なことは頭では分かっていても実践することが大切です。近藤先生のお話は、児童にも保護者の皆様にも強く心に残ったと思います。我々教職員も今回の講演についていろいろな場面で児童に語りかけるとともに自ら実践していきたいと思います。