モラルBOX日記

【半田市立青山中】2年生情報モラル教育

公開日
2015/02/23
更新日
2015/02/23

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 本校では,2年生を対象に,授業の中で情報モラル教育を実践しています。実践の概要を以下に記します。
【単元名】情報通信ネットワークと情報モラル
【単元のねらい】
 ・コンピュータの基本的な仕組みと情報通信ネットワークにおける情報利用の仕組みに関心をもち,情報を適切に活用しようとする。
 ・情報モラルを身につけ,情報に関する技術の利用場面で適切な方法を選択している。
 ・コンピュータを構成する主要な装置と,情報処理の仕組み,情報通信ネットワークの構成と安全に情報を利用する仕組みを理解している。
【第1時】「生活と情報について考え,情報社会のあり方について考えよう。」
  今までのコンピュータや携帯による,メールや掲示板の体験を振り返らせ,困ったり不愉快だったりした経験を中心に発表させた。次に,ブログの書き込みが原因で自殺した高校生の新聞記事を読ませ,考えさせた。そして,自分がメール,ブログ,チャットなどに書き込まれたとしたら,不愉快であろう言葉や文を挙げさせた。
【第2時】「情報伝達の安全性とマナーなど,情報社会の光と影について考えよう。」
  資料(日本教育工学振興会「情報モラル指導実践キックオフガイド」)を読んで考えさせた。いくつかの資料を読ませ,顔を合わせてのコミュニケーションと文字だけのコミュニケーションの違いを考えさせた。また,自分のメールやチャットで,相手の真意がわからなかったり,自分が送ったもので誤解を与えたりしてしまったことがないかを振り返らせた。
【第3時】「情報社会の問題点について調べ,まとめる。」
  それぞれの家庭で,前時までに学習したことと関連のあることを話題にさせ,家庭の話から新しく知ったことを発表させた。まとめとして一番印象に残っていることを発表させるとともに,他の人に呼びかけるような標語や川柳の作成をさせた。
【第4時】「標語や川柳を発表し合い,生活をみつめよう。」
  前時に作成した標語や川柳を,グループ内で発表したり説明したりした。各グループの代表作品を選び,代表者が発表した。
【成果と課題】
  生徒は対面して聞く言葉と目で読む言葉では,若干の違いがあることを理解し,SNS等のやり取りでは,注意しなくてはいけないと捉えている。しかし,授業後のアンケートで,軽はずみなメッセージを送信してしまうこともあったと振り返っていた。不愉快であろう言葉や文だとなおさら,注意しなくてはならないことを,改めて実感させることができた。
  取り上げる題材を身近に感じられるように提示し,考えさせるようにしたい。また,グループや全体での話し合いの時間を多く取り,自分と他者の意見を,十分に把握・整理させる。そして,自分の考えを必要に応じて修正させたり,深めさせたりできるようにする。これらの活動を通して,情報モラルの向上を図り,生活の中で実践させていきたい。