モラルBOX日記

【豊橋市立富士見小】行ってよいこと,してはならないこと

公開日
2015/07/16
更新日
2015/07/16

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 情報機器を使う場合,決められたルールを守ることが大切である。情報社会の中を生きる子どもたちが,安全で正しい行動をとることができるようになってほしいと願っている。そこで,2年生の子どもでも理解できるようにNHK放送番組を利用した。内容は,知り合いの大人がなくした携帯電話を探していた主人公が,呼び出し音が聞こえて,思わず電話に出てしまったというものである。主人公は勝手に電話に出てはいけなかったのかを考えさせたいと思い,本実践に取り組んだ。
はじめに,知り合いが大事な携帯電話をなくしたと聞いた時の気持ちを考えた。「困っているからかわいそう」「探してあげたい」という意見が多く出た。子どもたちに困っている人がいれば助けたいと思う気持ちがあることがわかった。
次に,電話が見つかり思わず出てしまった後,「大人の携帯電話に,勝手に出てはいけない」という声が聞こえた時の気持ちを考えた。「どうしていけないんだろう」「出てもいいんじゃないのかな」「人のものだから出ない方がいいのかな」などの意見を出し合った。困っている人を助けたいが,勝手に電話に出てはいけなかったのではないか,主人公はどんな行動をとったらよかったのか話し合うことができた。
最後に,お父さんに叱られた時の気持ちを考えた。「勝手に出るのはいけなかったんだ」「見つかったら,すぐに届ければよかった」など,主人公の行動のまずさを見つけることができ,よいことと悪いことの判断を正しく行うことが大切であることがわかった。
自分がよいと判断した行動でも,行き過ぎることがある。情報機器が身近になっているからこそ,低学年から安全に正しく使うことの大切さを身につけてほしいと思う。