【武豊町立富貴小】思いやりの心を育む道徳教育
- 公開日
- 2016/01/14
- 更新日
- 2016/01/14
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校は重点努力目標の一つに「豊かなこころをはぐくむ」を掲げている。「豊かな心」とは、「思いやり・感謝・感動・奉仕のこころ」である。
3年生では、「雨のバス停留所で」(出典 「わたしたちの道徳」)を用いて授業実践を行った。はっきりと成文化されているきまりではない場面においても、きまりを守ることの大切さを感じさせ、そこから周りの人と気持ちよく過ごすためにきまりがあることに気づかせたいと考えた。また、この時期の児童は、集団で生活することにも慣れ、きまりを守らなくてはいけないことも分かっているが、ついつい自分の感情を優先して行動してしまいがちである。自分の行動が周りからどのように見られているかを感じさせたいとも考えた。自分の姿を振り返ることは、本校が昨年度から取り組んでいるキャリア教育とも関連している。今までに培ってきたコミュニケーション能力や人とのかかわりの中で自分の生き方を考える活動の一つとして、「振り返りのための発問や教材の工夫」についての授業実践も兼ねて行った。
そこで、授業の前にきまりについてのアンケートを実施した。「きまりを守れなかったことがあるか」や「きまりを守っていない人がいて嫌な思いをしたことがあるか」などである。その結果発表を含めて授業の導入を行った。アンケートを行ったことで価値の自覚でのワークシートには、きまりを守ることの大切さだけでなく、周りの人がどう感じるかを考えたいと記入する児童も見られた。これはねらいとした「自分の行動が周りからどのように見られているか」に迫る考えであり、自分を客観的に捉えることができたと考える。
中心発問では、児童が発言した直後に板書するのではなく、数人の児童が発言を終えた段階で、「自分」「母」「まわりの人」に分けて板書をした。この方法は、板書が見やすく改めてみんなの意見を振り返ることができた。また、意見を次々発表することが話し合い活動を活発にする効果もあった。
目に見えないきまりを守ることは難しいが、「まわりの人と気持ちよく過ごすために」と考えさせることは、今後も学校教育の要として道徳の実践を行う必要がある。